川口市での家族葬・一日葬完全ガイド|流れ・料金・手続きを徹底解説
ご家族だけで落ち着いてお見送りしたい。
川口市では、公営火葬場「川口市めぐりの森」の整備により、移動負担を抑えた葬儀が行いやすくなりました。
一方で、同施設は“火葬専用”のため、通夜・告別式は市内外の式場を併用するのが一般的です。
本ガイドでは、式場→めぐりの森という川口市の実情に沿って、家族葬・一日葬の具体的な段取り、費用の考え方(基本料金/別途費用の境界や総額の決まり方)、式場選定のコツ(貸切・収容人数・動線・駐車場)、そして死亡届や火葬許可証、葬祭費の申請までを一気通貫で解説します。
はじめてでも迷わないよう、式場と火葬場の連携など川口市ならではの注意点を交え、後悔のない準備をお手伝いします。
川口市で選ばれた
葬儀プランランキング
葬儀のともしびにて葬儀をあげた方が利用された葬儀プランになります
※2022年〜2024年で算出



💡記事を先読み
- 川口市では火葬は「川口市めぐりの森」、通夜・告別式は近隣の葬儀場で行われることが多い
- 家族葬式場ともしびなど近隣の式場を使用する前提で移動時間と送迎を事前設計するとスムーズ
- 総額費用は利用する火葬場・式場、オプション内容により変動する
- 葬祭費の補助金で最大5万円の支給を受けられる
- 1. 川口市で選ばれた葬儀プランランキング
- 2. 川口市における家族葬の流れ
- 2.1. 家族葬の詳細な流れ
- 3. 川口市における一日葬の流れ
- 3.1. 一日葬の詳細な流れ
- 4. 川口市の葬儀費用の詳細
- 4.1. 基本料金に含まれるもの
- 4.2. 別途必要な費用
- 5. 川口市周辺の主な斎場の特徴
- 5.1. 川口市めぐりの森
- 5.2. 家族葬式場ともしび
- 5.3. 浦和典礼会館
- 6. 川口市での葬儀に関する手続きに関して
- 6.1. 葬儀前に必要な手続き
- 6.2. 葬儀後に必要な手続き
- 7. 川口市の家族葬・一日葬のメリットとデメリット
- 7.1. 家族葬のメリット・デメリット
- 7.2. 一日葬のメリット・デメリット
- 8. 川口市の補助金制度の活用
- 8.1. 国民健康保険の葬祭費
- 8.2. 後期高齢者医療制度の葬祭費
- 8.3. 市民福祉葬
- 9. まとめ
川口市における家族葬の流れ
「家族葬」は、親しい関係の人たちだけでゆっくりと故人を送るための葬儀形式です。
一般葬(社葬・多数参列型)に比べ参列者が少人数となるため、時間・費用・精神面の負担も軽くできることが多く、川口市でも選ばれています。また、川口市では、通夜・告別式を式場で行い、その後にめぐりの森で火葬するのが一般的です。
通夜と告別式を行うため、2日間にわたって執り行われます。
以下で家族葬の流れをご紹介いたします。
家族葬の詳細な流れ
①臨終後の対応
- 医師による死亡確認、死亡診断書の受領
- 葬儀社への連絡(24時間365日対応)
- ご遺体の搬送手配
- 近親者への連絡
重要なポイント:法律により、死亡から24時間が経過しないと火葬ができません。この間、安置場所の確保が必要です。
②葬儀社との打ち合わせ
- 葬儀プラン、会場の選択
- 参列者の人数確定
- 通夜、告別式の日程調整
- 遺影写真の選定
- 棺に納める副葬品の準備
- 飲食・返礼品の手配
注意点
菩提寺がある場合は必ず事前に確認するようにしましょう。
また、会場の使用料は斎場により異なるため、見積もりの詳細を確認し、追加料金の有無なども把握しておくことが大切です。
③死亡届の提出(7日以内)
死亡の事実を知った日から7日以内に提出をしましょう。
提出場所は川口市役所市民課で、同時に火葬許可証が交付されます。(火葬に必要)
多くの葬儀社で代行サービスを行っているので、相談する際に確認しておくと安心です。
④通夜の流れ(1日目)
- 僧侶による読経
- 喪主からの焼香
- 親族、参列者の順での焼香
- 通夜振る舞い(希望による)
遠方から参列される方がいる際は、宿泊の手配が必要になります。
⑤告別式(2日目)
- 開式の辞
- 読経、弔辞
- 焼香
- 別れの儀(お花入れ)
- 出棺
近年では初七日法要は告別式に併せて行うことが一般的になっています。
打ち合わせの際に確認するようにしましょう。
⑥火葬、お骨上げ(2日目)
川口市在住の方は「川口市めぐりの森」で火葬をする方が多いです。
- 火葬場での最後のお別れ
- 火葬(約1~2時間)
- 収骨(お骨上げ)
- 精進落としの食事(希望による)

川口市における一日葬の流れ
「一日葬」は、通夜を省略し、告別式~火葬を 1日でまとめて行う形式です。参列者を絞り、遺族・親族の時間的・体力的・経済的負担を軽減できるため、近年増えてきています。葬儀のともしびで葬儀をされた方の中でも40%の方が一日葬を選択しています。
以下で一日葬の流れをご紹介します。
一日葬の詳細な流れ
①~③までは家族葬と同様の流れになります。
①臨終後の対応
- 医師による死亡確認、死亡診断書の受領
- 葬儀社への連絡(24時間365日対応)
- ご遺体の搬送手配
- 近親者への連絡
②葬儀社との打ち合わせ
- 葬儀プラン、会場の選択
- 参列者の人数確定
- 通夜、告別式の日程調整
- 遺影写真の選定
- 棺に納める副葬品の準備
- 飲食・返礼品の手配
③死亡届の提出(7日以内)
④納棺の儀
- 湯灌(故人の身体を清める儀式)
- 死装束への着替え
- 副葬品の納入
- ご家族での最後の語りかけ
⑤告別式・出棺
⑥火葬・お骨上げ
川口市在住の方は「川口市めぐりの森」で火葬をする方が多いです。

川口市の葬儀費用の詳細
| 葬儀形式 | 費用相場 | 参列者数 |
| 火葬式(直葬) | 10万円~20万円台前半 | 5名程度 |
| 一日葬 | 25万円~55万円 | 5~15名程度 |
| 家族葬 | 35万円~80万円 | 5~30名程度 |
| 一般葬 | 60万円~180万円 | 50名以上 |
基本料金に含まれるもの
基本料金には、葬儀に必要な主要な項目が含まれています。葬儀社によってその内容は異なりますが一般的に下記項目は含まれています。
- 祭壇・装飾:花祭壇、白木祭壇など
- 棺:木製棺(ランクにより素材・装飾が異なる)
- 骨壷:7寸骨壷(標準サイズ)
- 搬送:病院からの搬送、出棺時の搬送
- 安置:葬儀まで数日間の遺体安置
- スタッフ:司会進行、設営・撤去作業
ただし、葬儀社・プランによって「含まれない項目」「別途費用扱いの項目」がありますので、見積もり内容を詳細に確認することが重要です。
別途必要な費用
下記は葬儀を行う際に、基本料金以外に 別途発生しやすい費用です。
- 火葬料:5万円~10万円(火葬場により異なりますが川口市めぐりの森の場合は市民30,000円、市外100,000円となります)
- 式場使用料:5万円~30万円
- お布施:15万円~40万円(菩提寺により異なる)
- 飲食費:3,000円~8,000円/人
- 返礼:500円~3,000円/人
- 移動費:プランにより含まれているケースがありますが、めぐりの森でマイクロバスを手配するケースもあります
- 追加装飾:生花の追加、棺のランク上げ、副葬品の追加など。
川口市周辺の主な斎場の特徴
ここでは川口市周辺の斎場の特徴を一部ご紹介します。
川口市めぐりの森
川口市めぐりの森は埼玉県川口市大字新井宿 430-1に位置する公営の火葬場施設です。電車利用では埼玉高速鉄道「新井宿」駅より徒歩15分、自動車利用だと首都高速川口線脇の県道239号沿い(上り路線からのみ進入できます)でのアクセスとなります。駐車場は75台分が完備されています。
平成30年(2018年)に誕生した川口市が運営する公営の火葬場で、川口市内には当火葬場のみしか火葬場はございませんので、川口市民の方は皆様お使いになる火葬場です。火葬のみの施設のため、お通夜や告別式をご希望の場合は近隣の葬儀式場を借りて行うカタチとなります。
館内は自然光が降り注ぐ空間で明るく広々しており、待合室からは新緑と水辺を眺めることができます。ご火葬の間は無料の待合室でお待ちいただけ、ご飲食も可能ですのでごゆっくりお過ごしいただけます。

施設の詳細
- 火葬炉数:10基常設、予備スペース4基
- 告別、収骨室:7室
- 待合室:定員48人の部屋4室、定員20人の部屋6室
- 駐車場:一般車75台、霊柩車6台、マイクロバス11台
- その他:授乳室、売店、自動販売機コーナー、バリアフリー対応など設備充実
料金例
- 火葬料(市民料金)
- 12歳以上:30,000円
- 12歳未満:15,000円
- 火葬料金(市外料金)
- 12歳以上:100,000円
家族葬式場ともしび
家族葬式場ともしびは、埼玉県川口市新掘1142-3に位置する葬儀施設で、2023年5月に開設された新しい式場です。この斎場は1日1組限定の完全貸切制を採用しており、ご家族や親しい方々が他の家族を気にせずに故人とのお別れの時間をゆったりと過ごせるプライベートな空間を提供しています。
施設には遺族のための控室が完備されており、ゆったりとした休憩スペースや落ち着いた環境で心身を休めることができ、アクセスの良さもポイントです。東武伊勢崎線「草加駅」またはJR武蔵野線「東川口駅」から車で約10~15分と便利で、川口市めぐりの森や谷塚斎場からも車で15分以内に位置し、火葬場への移動がスムーズです。
川口市や草加市を中心に地域密着型のサービスを展開し、川口市めぐりの森との連携も強みです。
打ち合わせの際にめぐりの森への所要時間を確認しておくと安心です。

浦和典礼会館
浦和典礼会館は埼玉県さいたま市南区太田窪 2313-18に位置する葬儀場です。さいたま市の葬儀場ですが川口市めぐりの森まで車で10分とアクセス抜群のため、川口市にお住まいの方も良く利用される葬儀場です。火葬場は併設されておりません。
浦和典礼会館は最大100名まで収容が可能な葬儀式場のため家族葬から一般葬まで幅広い葬儀に対応することができます。また、宗旨宗派も不問ですので、どの地域にお住まいの方でもご利用いただけることが特徴です。

収容・式場規模
- 大式場:着席100名まで、会葬者200名程度まで対応可能
- 小式場:20名程度の少人数対応式場も完備
- 会食場:着席84名、立食120名まで利用可能
控室・安置・法事利用
- ご遺族控室あり、宿泊対応可能
- 24時間対応の安置施設、霊安室あり
- 法事室(着席30名、会葬50名規模)も完備しており、四十九日、一周忌などの法要対応可能
川口市での葬儀に関する手続きに関して
葬儀を円滑に進めるためには、葬儀前・葬儀後それぞれで必要な行政手続きがあります。川口市にお住まいの場合、以下を目安にご確認ください。

葬儀前に必要な手続き
死亡届の提出
死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります。提出は川口市役所市民課で通常の時間帯に受け付けています。土曜日・日曜日・祝日・年末年始の戸籍届出(死亡届を含む)は、日直窓口での受付となります。
必要な書類は以下の通りです。
- 死亡診断書(医師発行)
- 届出人の印鑑
- 届出人の身分証明書
届出人として認められるのは、親族、同居人、家主、地主、家屋管理人、土地管理人、後見人、保佐人、補助人、または任意後見人です。
火葬許可証の取得
死亡届受理後、自動的に火葬許可証が発行されます。
- 火葬時に必須の書類
- 紛失した場合は再発行が必要
葬儀後に必要な手続き
14日以内に必要な手続き
まず、死亡の事実を知った日から14日以内に、川口市役所市民課で世帯主変更届を提出する必要があります。これは、故人が世帯主だった場合に新たな世帯主を登録する手続きです。必要書類は、届出人の身分証明書と印鑑です。
また、国民健康保険証、介護保険証、後期高齢者医療被保険者証の返却も14日以内に市民課または保険年金課で行います。これらの返却を怠ると、保険料の請求が継続する可能性があるため注意が必要です。
速やかに行うべき手続き
速やかに行うべき手続きとして、以下のものが挙げられます。
- 年金受給の停止手続き
- 公共料金の名義変更
- 銀行口座の凍結解除手続き
- 生命保険の請求
川口市の家族葬・一日葬のメリットとデメリット
ここでは川口市での家族葬、一日葬それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
家族葬のメリット・デメリット
家族葬のメリット
- 経済的負担の軽減
参列者が少ないため、飲食費・返礼品費を大幅に削減ができます。
また、会場も小規模なものになるので会場費も抑えることができます。 - 精神的負担の軽減
親しい人だけでの葬儀なので、接客対応などに追われることなく、ゆっくりとお別れができます。
また、参列者が限られるため、比較的自由な形式で葬儀が可能です。 - 時間的負担の軽減
火葬枠(めぐりの森)の時刻に合わせて式場の出棺時刻を組むことで、移動の負担や待ち時間を最小化できます。
家族葬のデメリット
- 人間関係のトラブルリスク
故人と親しかった方が葬儀に呼ばれなかったことにより不満を持つ可能性があります。
また、親族間でも意見の対立など生じる恐れがあります。 - 社会的配慮の問題
故人の交友関係を把握しきれなかったり、会社関係者などお別れを希望する人が参加できない可能性があります。 - 費用面での注意点
参列者が予想より少ない場合、香典収入が期待できないなど自己負担分が増えることがあります。 - スケジュール管理が重要
式場と火葬場が別施設のため移動手配や時間管理が必要で、炉予約に遅れると日程再調整が発生するリスクがあります。
一日葬のメリット・デメリット
一日葬のメリット
- 時間、体力的負担の軽減
通夜がないため2日間の拘束がなく、高齢の遺族や参列者の体力的負担を軽減できます。 - 経済的負担の軽減
通夜分の会場費、飲食費が不要になり、遠方からの参列者の宿泊手配費用も削減できます。
また、スタッフの稼働も1日分減らせるので人件費の削減もできます。 - 柔軟なスケジュールに対応
会場を確保しやすく、仕事が忙しい方でもスケジュールを調整しやすい場合があります。
一日葬のデメリット
- お別れ時間の制限
通夜でのゆっくりした時間がなく、参列者との交流の時間が限定的になります。 - 宗教、慣習的な問題
宗教、慣習により一日葬を認めない場合があります。
また、年配の親族からは一日葬を反対される可能性もあります。 - 参列者の制限
通夜にしか参加できない人が参加できなくなります。
また、告別式の時間帯によっては参列困難になる方も発生するケースもあります。 - スケジュール管理が重要
めぐりの森の炉予約に合わせた分刻みの進行となるため、式場出発の遅延が全体に波及しやすい点は留意が必要です。
川口市の補助金制度の活用
川口市では、葬儀に関して利用できる補助・支援制度があります。支給申請を忘れずに行うことで、葬祭費の自己負担を軽減することができます。
下記では制度別にご紹介します。
川口市の葬儀補助金制度と申請手続きに関してはこちらの記事でも詳しく解説しております。

国民健康保険の葬祭費
川口市の国民健康保険に加入している方が亡くなった場合、その葬儀を執り行った喪主の方に対して「葬祭費」として5万円が支給される制度です。
この制度は、予期せぬ出費となる葬儀費用の一部を補填し、ご遺族の負担を軽減することを目的としています。
対象者と支給額
- 対象者
川口市国民健康保険の被保険者が亡くなった場合の葬祭執行者(喪主)。
原則として、故人の生計を維持していた方や、故人の葬儀を執り行った方が対象となります。 - 支給額
5万円(一律) - 申請期間
葬祭を行った日の翌日から2年間。
この期間を過ぎると時効となり、支給を受ける権利が消滅してしまいますので、葬儀後できるだけ速やかに申請手続きを行うことが重要です。
後期高齢者医療制度の葬祭費
後期高齢者医療制度の被保険者が亡くなられた場合にも、葬祭を行った喪主に対して葬祭費が支給されます。
この制度は、75歳以上の方や、一定の障害を持つ65歳以上の方が加入する医療保険制度であり、その対象者が亡くなった際の経済的負担を軽減するためのものです。
対象者と支給額
- 対象者
後期高齢者医療制度の被保険者が亡くなった場合の葬祭執行者(喪主) - 支給額
5万円(埼玉県後期高齢者医療広域連合から支給) - 申請期間
葬祭を行った日の翌日から2年間。
市民福祉葬
川口市では、経済的に困窮している市民の方が、市で定めた小規模葬儀を行える『市民福祉葬』制度を設けています。
この制度は、葬儀を行う際の経費負担が困難な方を対象とした支援制度です。
対象者と利用条件
- 対象者
亡くなった人と葬儀を行う人が、いずれも川口市の住民基本台帳に記録があり、葬儀を行う際の経費負担が困難な方。
参列者への飲食の提供等、市が規定する基本仕様以外の行為が行われる場合は、市民福祉葬の適用ができませんのでご注意ください。
まとめ
川口市における「家族葬・一日葬」は、ご遺族の負担を少なくしながら、大切な故人とのお別れをしっかりと行うための現代の葬儀スタイルとして、選ばれることが増えています。
川口市では火葬式、一日葬が特に選ばれており、今後もその傾向は増えていくかと思われます。また、川口市は公営火葬場(めぐりの森)×外部式場という構成が基本なので、火葬枠に合わせた時刻設計と移動動線の最適化が、家族葬・一日葬を円滑に進める最大のポイントになります。
故人の意思を尊重しつつ、ご遺族の負担にならない形で送り出せるようサポートいたしますので、お悩みの方はまずはご相談ください。
※もちろんお通夜を含めたお葬式や一般の方も多く参列される一般葬のご相談も遠慮なくお申し付けくださいませ。
また、故人との最後の時間を大切にし、遺族の負担を軽減しながら、心のこもったお別れができるよう、事前の情報収集と準備をされることをお薦めいたします。




