火葬式・直葬の費用相場はいくら?内訳・流れ・選び方を徹底解説
近年、葬儀スタイルが多様化する中で、「通夜・告別式を行わず、火葬のみで見送る」という形式、いわゆる火葬式・直葬 が注目を集めています。
火葬式・直葬には「どれくらい費用がかかるのか」「一般葬とどう違うのか」「何を準備すればよいかわからない」という声も多いため、本記事では、直葬・火葬式の 平均費用相場、費用の内訳、流れ、選び方、注意点を分かりやすくご紹介します。
家族葬、一日葬の費用相場に関しては下記記事をご覧ください。
💡記事を先読み
- 火葬式・直葬はごく近しい参列者で1~10名程度で見送る葬儀形式
- 直葬・火葬式の相場は概ね20〜50万円。公営火葬場やオプションの省略で10万円台も可能なことも
- 見積金額やオプションの有無、葬儀の流れなどを事前に確認しておくと安心

火葬式・直葬とは?
まず、「火葬式」「直葬」という言葉の定義から整理しましょう。
定義と違い
火葬式・直葬(火葬のみの葬儀)
通夜・告別式を省略し、火葬を中心に行う葬儀形式
簡単なお別れ(納棺・献花など)のケースが多く、斎場式場を使わないことも多い
直葬(ちょくそう/じきそうとも呼ばれる)
火葬式をさらに簡略化し、儀式的なセレモニーをほとんど行わず、火葬だけという意味合いが強い形式
宗教儀礼なしが前提のことが多い
どちらの形式でも多くの場合、参列者はごく近しい家族・親族のみ、または遺族と葬儀社スタッフのみという少人数で行われます。
式場を利用せず、火葬場の控室で待機し、収骨室に移動して収骨を行うという流れも多く見られ、参列者が多い伝統的な葬儀と比べ、準備・費用・手間が軽くなります。
言葉は異なりますが、大きな違いはほとんどありません。
なぜ火葬式・直葬を選ぶ方が増えているのか?
少子高齢化や核家族化が進む日本では、「盛大に集める」より「静かに送りたい」「費用を抑えたい」というニーズが高まっています。
コロナ禍で参列を控える動きが加速し、その後もシンプルな選択肢として定着しています。参列者が1~10名程度、所要時間も半日程度なので、費用を抑えたい方や忙しくて時間がない方に選ばれる傾向があります。
また、高齢世帯・単身世帯の増加も火葬式・直葬が増えてきた要因になります。
この形式を「火葬のみで故人を見送るシンプルな方法」と理解した上で、次から費用や流れを詳しく見ていきましょう。

火葬式・直葬のメリット・デメリット
どの葬儀形式にもメリットとデメリットがあります。
直葬を選ぶ際には、メリット・デメリットを押さえておくことが重要です。
火葬式・直葬のメリット
- 費用を大幅に抑えられる
通夜・告別式を省略し、会場料・飲食費・多人数対応が不要になるため、一般葬よりコストが低くなります。 - 準備・手続きの負担が軽い
挨拶や参列者対応、会食準備が少ないので、精神的・身体的な負担が減ります。 - 故人との静かな最後の時間を作りやすい
少人数でゆっくり向き合えます。 - 宗教・儀式にとらわれない自由な形式
お坊さんを呼ばず、読経や会食を省略可能です。
火葬式・直葬のデメリット
- お別れの時間が簡素になりがち
通夜・告別式がないため、「もっとゆっくりお別れしたかった」と感じる場合があります。 - 参列者や親族との意向ギャップ
伝統を重視する親族から「通夜がないのはなぜか」とトラブルになる可能性があります。 - 香典や弔問対応が難しい
参列者が少ないため、香典の扱いや弔問案内が悩みの種になります。 - 火葬場の予約・空き状況のリスク
都市部では混雑し、希望日に行えず安置日数が延びるケースがあります。

火葬式・直葬の費用相場
続いて、気になる「費用相場」について、国内の調査データをもとに整理します。
以降の「相場」はあくまで目安であり、地域・葬儀社・サービス内容によって変動します。
全国平均
| 形式 | 相場・目安 | 補足 |
| 直葬・火葬式 | 約20〜50万円程度 | 一般葬よりかなり低コストですが、オプションの追加で変動します。 |
| 下限例 | 約10万円以下 | 公営火葬場の利用や簡略化した場合の目安です。 |
| 上限例 | 50万円以上 | 葬式場の利用や、オプションの追加などで増加します |
2024年の全国調査では、直葬・火葬式の葬儀費用の平均額は約 42.8万円でした(調査元:鎌倉新書 第6回お葬式に関する全国調査)
ただし、この数字はあくまで「全国平均」であり、実際の金額は地域・参列者数・火葬場の種類(公営/民営)・搬送距離・安置日数などの条件によって大きく変動します。
多くの場合、実施例として 20〜50万円程度 が一つの目安となりますが、極端に条件を絞ったケースでは 10万円以下 という事例もあり、逆に参列者増加・オプション追加・遠方搬送などがあると 50万円以上 になる場合もあります。
地域別の平均
| 地域 | 実例価格帯 |
| 埼玉県 | 約12〜25万円前後 |
| 東京都 | 約10〜30万円前後 |
| 千葉県 | 約10〜20万円前後 |
地域別に見ると、埼玉県内ではおおよそ 12〜25 万円前後、東京都内では 10〜30万円前後、千葉県では 10〜20万円前後 という実施例が見られます。
ただし、都市部では火葬場利用料や搬送費が高く、同じプランでも +5〜10万円前後 の差が出るケースがありますのでご注意ください。
注意点
葬儀社が提示する「火葬式・直葬プラン」には、火葬料・安置日数・搬送距離・安置施設使用料・追加オプション(遺影写真・返礼品・お別れ花など)が別途という事例も多くあります。特に「火葬料を含む」「総額表示」「何が含まれるか」の詳細を葬儀社へ問い合わせし確認することが重要です。
葬儀のともしびの火葬式プランは税込93,500円から利用することができ、搬送費・安置料金を無料としておりますので、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。
火葬式・直葬の費用内訳
火葬式・直葬に掛かる費用を項目ごとに解説します。
これらの費用はプランに含まれている場合もありますが、別途オプションになっていることもあるので、事前に確認するようにしましょう。プラン内容を事前に確認し、予算オーバーを防ぐようにしてください。
葬儀社への基本費用
- 寝台車(搬送費):病院から安置場所へ。相場:1〜3万円以上。
- 安置料:自宅や施設での保管。1日あたり1万円前後(日数増加で追加)。
- ドライアイス/保冷剤:安置中の遺体処理。5,000〜10,000円/日。
- 棺・骨壺代:棺3〜8万円、骨壺5,000〜30,000円。
- 役所・手続き代行費:死亡届・火葬許可申請など。
- スタッフ人件費・搬送準備:プランによる。
火葬関連費
- 火葬料:公営数千円~3万円、民営3〜6万円。
- 控室使用料・待合室費:火葬中・収骨時に発生。
- 収骨・骨壺納骨準備:骨上げなど。
安置・搬送以外の付帯費用
- 式場使用料:直葬では省略可能でコスト削減。
- 返礼品・飲食費:参列者少ないため大幅削減(一般葬では数十万円)。
- 宗教者費用/お布施:読経依頼で3〜10万円。省略で節約。
- オプション:お別れ花・遺影写真・特別搬送など別途。
追加費用が発生しやすいケース
- 搬送距離長い → 寝台車・霊柩車代増。
- 安置期間延長 → ドライアイス・安置料増。
- 民営火葬場 → 火葬料・控室料高額。
- 土日祝・深夜対応 → 割増。
- 参列者増加・儀式追加 → オプション増。
火葬式・直葬の流れ
続いて、火葬式・直葬を選んだ場合の一般的な流れをご紹介します。
いざというときに慌てないよう、事前に相談しておくと安心です。
葬儀のともしびでは24時間365日対応しておりますので、まずはご相談ください。
- ご逝去・搬送:病院などで亡くなった後、寝台車で自宅や安置施設へ。24時間対応の葬儀社が便利。
- 安置・打ち合わせ:安置後、火葬場予約・日程・プランを決定。通夜省略を参列者に案内。
- 準備:遺影作成・死亡届提出(火葬許可申請)
- お別れ・火葬:家族で控室に集まりお別れ。出棺・火葬(1〜1.5時間)・収骨。
- 帰宅・その後の手続き:遺骨安置。後日納骨・法要。会食は省略か親族のみ。
- 精算・書類整理:費用精算・書類保管・相続準備。
埼玉県や東京都で葬儀をご検討の方は葬儀のともしびにお任せください。
以下ページからご自身のお住まいの地域での葬儀の詳細をご確認ください。

火葬式・直葬を選ぶ際の注意点
直葬・火葬式を選ぶにあたって、「安さ」だけで選ぶと、後悔やトラブルにつながる可能性があります。
以下のポイントを押さえて選びましょう。
1.信頼できる葬儀社を選ぶ
まず大切なのは、見積もりが総額表示であるかどうかを確認することです。
火葬料・安置料・搬送料などが別途となっている場合も少なくありません。プラン内容や含まれるサービスを明確に説明してくれる葬儀社を選びましょう。
また、深夜や遠方搬送の際に追加料金が発生する条件も事前に確認しておくことが大切です。地域での評判や口コミ、実績も参考にしながら、事前相談や仮見積もりに快く応じてくれる会社を選ぶと安心です。
2.火葬場の予約・利用条件を確認する
火葬場は「公営」と「民営」で料金や利用条件が異なります。
公営火葬場は比較的安価で安心感がありますが、予約が混み合う傾向があります。一方、民営火葬場は空きが取りやすい反面、費用が高めになる場合があります。
また、居住地以外の火葬場を利用する場合は、市外料金として追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。希望する火葬場の空き状況や搬送距離、安置施設の有無を早めに確認しておくと、当日スムーズに進行できます。
3.家族や参列者との意向共有
直葬や火葬式は通夜や告別式を行わない分、従来型の葬儀に比べて形式が簡素になります。
そのため、「通夜を行わない」「香典を辞退する」などの方針を、親族や親しい友人へ早めに伝えておくことが大切です。事前に理解を得ておくことで、「なぜ通夜をしなかったのか」といった誤解やトラブルを防ぐことができます。
また、返礼品を用意しない場合も、その旨を案内しておくと丁寧です。
4.省略できる項目と省略してはいけない項目を見極める
火葬式では、費用を抑えるために多くの要素を省略できますが、すべてを削ることが良いとは限りません。
たとえば、式場使用料や会食、豪華な花祭壇などは省略しても問題ありませんが、搬送・安置・火葬料・棺・骨壺といった基本的な項目は必ず必要になります。
特に安置や収骨のプロセスは、故人との最後の時間をゆっくり過ごすためにも重要な要素です。金額だけで判断せず、「気持ちの整理がつくお見送りができるか」という観点も大切にしましょう。
5.費用を抑える工夫
できるだけ費用を抑えたい場合は、公営火葬場を利用するのが最も効果的です。
また、参列者を最小限に抑え、会食や返礼品を省略するのも現実的な方法です。
棺・遺影・お別れ花などのオプションも、必要最低限にすることで総額を下げられます。さらに、複数の葬儀社に見積もりを依頼し、条件と費用を比較することで、納得感のある選択ができます。
よくある質問
参列者を招かず、親族のみという形式を採る場合が多いため、「香典辞退」を案内するケースが一般的です。
ただし招く場合は香典を受けても問題ありません。遺族側の意向を明確に伝えることが肝心です。
法的には通夜・告別式・読経を行わないことに問題はありません。
直葬を選び、後日納骨時に読経をお願いするケースも増えています。
多くの自治体の公営火葬場では「住民」「市内在住者優先」「市外からは料金増」などの条件があります。
利用可能な場合でも、搬送距離や火葬料が別途になる可能性がありますので、事前確認が重要です。
はい。例えば「まず火葬のみで送り、その後落ち着いたら会食・法要を家族で」という選択をされる方もいます。
「葬儀のともしび」でも、火葬式から家族葬プランへの切り替え相談を柔軟に受付けております。
はい。生活保護受給者等が対象となる「葬祭扶助制度」や、自治体の「葬儀補助金制度」を活用できる場合があります。
事前に自治体・葬儀社に確認しておくと安心です。
まとめ
シンプルで費用を抑えた葬儀形式として、火葬式・直葬はこれからますます選ばれていく形です。ただし、「安さ」だけで選択すると、後から「もう少し準備すればよかった」「参列者をもっと呼べばよかった」といった悔いが残る可能性もあります。
ご家族・ご親族でしっかりと 「どのように最後を送りたいか」 を共有し、本記事でご紹介した選び方のポイントを参考にしていただければ、故人・ご遺族ともに納得のいくお見送りをすることができます。







